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先生の苦悩


子どもが生きにくい学校や社会のことを書くために作ったブログに
放射能のことを書くことになるとは、夢にも思いませんでした。

私はついこの間まで、臨時ではありながら公立学校で仕事をしていました。
管理職に放射能の危険について話しても、過剰反応だと取り合ってもらえず
自校式だった給食の栄養士さんが、唯一の相談相手でした。

栄養士さんは放射能汚染が疑われる食材のチェックをするとともに
自由にお弁当が持って来られるように、教頭会や校長会にも働きかけると言い、
私は保護者の方々に対して、給食への不安があるときは対応する旨伝えながら
草むしりなどの行事には子どもを参加させない、屋内授業に切り替える、
管理職に隠れてガイガーカウンターを持ち込み、せっせと放射線量を測る、
そんなささやかな対応をしてきましたが、大きな無力感は拭えませんでした。

今日は、福島県の小学校の先生の手紙をご紹介します。

この手紙が、全国の孤立奮闘する先生方の目に留まりますように。
そして、迷いつつも一歩が踏み出せない先生方の目に留まりますように。

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はじめまして。
私は、福島県の小学校教員です。
私は、これまで、平凡な教員生活を送ってきました。
作文や絵画のコンクールには一度も入選せず、こんな人間になって欲しいなと思い描きながら一生懸命に怒り、休み時間にはガキ大将のように子どもと遊ぶ…。

しかし、震災以降、私は悲しい思いを沢山してきました。

まだ、みんな県外に避難している子が多い中、放射能の知識伝達も、避難経路の確認も、通学路の安全確保も、水もないのに、市教委は学校を始めると言い出しました。

私は、泣きながら抵抗しました。すると、他の職員も重い口を開き、抵抗しました。校長先生は動いてくださいました。

しかし、始業式の日は変更にならず、その後、2日休みになっただけでした。

みんな、みんな、帰ってきました。
複雑な思いでしたが、震災以降、子どもたちの顔を見られなかった私は、単純に、嬉しかったです。

それ以降も、悲しい現実は終わりませんでした。

「鬱」の症状がひどくなったお母さん。母子家庭のため、必死にやっていたのに、大家さんが「すぐにでも出て行ってくれ。」と言い出しました。
家屋の手直しに責任が持てなかったのでしょうか、退去命令を出したのです。
毎日の水や食料、ガソリンを手に入れるのに大変だった頃です。どんなに大変だったことでしょう。
私は、引っ越しの手伝いをしました。
でも、移動できた人はまだいいほう。できなかった人は、そのうちガスも止められてしまいました…。

校舎の間借りにも慣れた4月のある日、体育の授業も始まり、閉め切った校舎内は蒸し風呂状態でした。
子どもたちの中にも、教員にも頭痛が見られるようになりました。
私は、二酸化炭素濃度が高いのではと思い、放射線量計を持ち出し、開けた窓のもとに置きました。
放射線量は、窓を開放しても変わりませんでした。
そこで、そのことを管理職に告げ、窓を開けていました。
放課後になり、保護者の姿が見られるようになると、
「窓を閉めなさい。本校(もともと校舎を使用している学校)の先生達が開けていないのに、示しがつきません。」
と言うのです。
私は、目の前の者の健康より、世間体の方が大切なのかと愕然としました。

言ったらきりがありません。

私は、「くっそー。お役所仕事ばかりやりやがって。絶対に負けない!」と思っていたにもかかわらず、5月中旬には「鬱病」と診断され、あっけなくノックダウン。
(私は「原爆ぶらぶら病」だと思っております。)
今は、県外で休んでおります。

半年が経過しても、私の耳に入るのは変わらない現実。

依然として、役所や学校は放射能に対する意識が向上せず、学校と保護者は、除線活動やお弁当、牛乳のことで衝突をする。
進まない内部被爆調査。
健康を害している人の実態は不明。

これでは、現場復帰をしても、以前と同じ状態になってしまいます。

悩んだまま、かわいい子どもたちを恐怖の未来に導いてしまうかもしれません。

それは嫌です。絶対に嫌です。
子どもたちが大きくなり、子どもを産み、孫ができるまで、家族みんなが元気であって欲しい。

どうか、皆さん、力を貸してください。
私は無力です。
大きな相手に果敢に立ち向かっても、相手はびくともしません。
相手は、管理職であり、役所であり、国であり、人々の意識です。
この大きな相手を動かすのは、地響きが起きるような大きなうねりです。
多くの力を繋ぎ、うねりを作っていただけませんか。
私達の未来に光が見えるように。



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